卒業式、再び。
卒業式は、妙に晴れがましい気持ちで過ぎた。
思えば去年の卒業式は泣いた。
病気で亡くなった生徒が、二名いた。
本来なら卒業するはずだったその二名の名が、
卒業賞証授与の時に読み上げられ、
学年全員が、代返したのだった。
亡くなった生徒との思い出が
卒業式という良き日によみがえった。
彼があの病気にかからなければならなかった理由など、
何もなかった、と、また思った。
脳に障害をもった彼が描いた自画像が、
亡くなった後教室に残った。
「存在の残し方」を教えている。
その一端を担っている、
その感じが私の中に根付いたのは彼がいたからである。
今年は「先生、今日はスカートですね。」
ともう(気分としては)100人くらいに言われ(実際は10人程)、
「先生、今日はどうしたん?(スカートはいて)」
とまた100人くらいに言われてうっとおしかったのだが
まぁけれどもともかく、ちゃんとした恰好してよかった。
そうして送り出してあげたかったのである。
華やかに。餞に。
卒業していくみんなのほうでも、考えている。
「出て行く前に、しておくこと。」
それを遂行している。
人に礼を述べている。人と写真を撮っている。
人にプレゼントをしている。人にメッセージを書いている。
人に告白している。
人にメッセージを書いてもらっている。
人に写真を撮ってもらっている。
人に礼を述べられている。
人にプレゼントをもらっている。
人に告白されている。
あぁその「人」が私であり生徒達であったのだ。
少しだけ素直になって、伝えたいことを伝えれたような、
伝えてもらったような、
握手した手があったかかったような、
かけた言葉があったかかったような。
ええね。卒業式って。
明日ぐらいに、もっかいしたいね。
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